原作小説を読んだ瞬間から、登場人物と物語の感情表現に深く感銘を受けました。
ヒデオの記憶とノボルの想像力が織りなす物語を伝えるには、アニメーションこそが最適な手法だと思いました。
また、日本とブラジルの深い文化の違いによって、ノボルと祖父の世代間ギャップが広がっていく様子にも強い衝撃を受けました。
サンパウロ生まれの私にとって、学校で親しい友人の中にはノボルと同じように日系人もいました。日系人と非日系ブラジル人の家の違い、食べ物だけでなく、宗教、伝統、壁に描かれた絵画、聴く音楽、年長者への強い敬意など、様々な違いに魅了されました。
こうした出来事を通して、私たちは自分のアイデンティティをどのように定義するのか、考えるようになりました。
生まれた場所によって?家族の生まれた場所によって?ノボルとヒデオの葛藤は、こうした疑問を浮き彫りにしています。