原作はブラジルの出版界において最も権威ある文学賞であるジャブチ賞を2012年に受賞した小説『ニホンジン(原タイトル:Nihonjin』(水社)。

パラナ州出身の日系三世オスカール・ナカザトは、孫である自らの視点で、20世紀初頭にブラジルに移民し、サンパウロ奥地の農場で身を粉にして働き、第二次世界大戦の困難を経て、家庭を築いた祖父母と、その一族の家族ドラマを、あくまで普遍的な人間の争いや葛藤として見事に表現している。